まず押さえておきたいこととして、土地と建物は基本的に別の取引になることです。「基本的」なので土地と建物一緒に購入することもあります(例:建売住宅、建築条件付きの土地)。
以下は一例です。お客様それぞれでフローは多少前後したり並行して進めるなどあるかと思います。
①家を建てる希望地域、間取り、大まかな形状、駐車場の必要台数、月々の返済金額(借入金額総額も)を考えてみましょう。
②建築会社のモデルルームに行ってみたり、現在住んでいるのがアパートだったりする場合はアパートの管理会社(不動産業)に、土地や建物の相談をしてみましょう。
③希望物件が見つかったら詳細の設計や、建売であればその他の追加工事などを決めましょう。
④金額が定まりますので並行して融資を受ける金融機関へ仮審査の申込を行いましょう。(金融機関は不動産屋や建築屋から紹介を受けることも可能です。併せてご相談ください。)
⑤さらに並行して、「購入証明書」や「買付証明書」などの書類を提出します(言い方はいろいろあります)。
⑥融資の仮審査が通ったら重要事項説明を受けたり契約に進みます。ここで署名捺印を行います。また、契約時には土地購入に対して手付金(土地代金の5%前後)を、建物契約に関しては契約金(工事金額の2~3割)を支払うことになります。※手付金や契約金の額は決まりはありません。売主、建築会社との協議で決まります。
⑦建売住宅の場合は基本的に融資の実行が約3~4週間後になりますので、そこで土地建物の所有権移転を受けます(全額支払い)ので、晴れて住宅取得が完了となります。
⑧注文住宅の場合、まずは土地の決済(全額支払い)を行います。そこから住宅の着工、棟上げ、引渡と続きます。棟上げ時には中間金を支払います(建築総額の3割程度)。引き渡し時には全額の支払いとなります。
※注文住宅の場合は、契約金や中間金の支払いのために、「つなぎ融資」を金融機関から受けます。このつなぎ融資については金利が高めの設定になっています。